作詞家になりたくて

歌になりたがっている詞があります。 
言葉たちが一瞬でも輝やいてくれますように!

只見つづりの「北海道弁講座」*6「あやつける」「いずい」

「あやつける」「いずい」


「あ」の付く言葉を思い出したのでやっつけてしまいましょう。
まずは「あやつける」
「綾つける」漢字で書くとこうなりますね。もともとの意味はいろいろありますが、模様でしょうか。綾織りと言うと斜めに織り込んだ模様が浮き出た織物ですね。その他にも絹にいろいろな模様を織り出したものの「金銀サンゴ綾錦」。「言葉の綾」なんてことも言いますね。巧みな言い回しのこと。
ここまで言うとだいたいお分かりになることでしょう。
「飾る」とか「美しく装う」みたいなことです。ちょっとだけかっこつけてみる、と言うところかな。
前回「いいふりこく」を紹介しましたが同義ですね。ただ、「いいふりこき」は格好つけるのは同じですが、実力もないのにそれ以上の見栄を張っているのを「なんだ、あいつは。」と思うときに言うので「あやつける」より厳しい。
「あやつける」は少しだけかっこつけるぐらいかな。たとえばこんなふうに使います。
カラオケ店で。
松さんはマイクを握りしめ、得意のこぶしをつけて「兄弟船」を熱唱。かっこつけてマイクを上下に揺らしたり、微妙に節をつけて歌ったり。
竹さん「松だったら、あやつけて歌いやがって。大したうまくないべやな。」
とか。
梅さん「まあ、あの子ったら、あやつけた格好して、たいしてめんこくないのに、ね。」
なんてね。
多少のやっかみもあるかしらね。


次は「いずい」
こんな使い方をします。
竹さん「昨日からめっぱになってさ、いずいんだわ。」
「めっぱ」はものもらい。目が痛痒いかんじ。なんだか、痛いような、痒いような落ち着かない感じ。「あずましくない」と同義ですが、「あずましくない」は周りの環境などもひっくるめて居心地悪い時にいいますが、「いずい」は身体的にどこか気持ち悪い、痛痒い、おさまりが悪いようなときに使います。
「居辛い」と漢字で書くそうです。
例1
桜さん「昨日買ったブラジャーがさ、ちょっとサイズが合わなくて、いずいのさ。」
梅さん「あら、私なんて、パンツのゴムがきつくて、いずいったらないわ。やっぱりいいふりこいて、Mサイズなんて買うんじゃなかったしょや。」
例2
桐くん「母さん、新しい靴買ってくれたのはいいんだけど、靴擦れして、いずいんだわ。」
梅かあさん「どれ、見せてみれ。あらぁ、親指のところ皮むけてるわ。ほれ、サビオ貼っときな。」(注:サビオは絆創膏のことで、北海道ではSABIOが一般的に普及していて中高年はサビオ=絆創膏をさしている人が多い)
例3(身体的にむずがゆいことを拡大解釈して、歯がゆい意味合いを込めて)
石狩さん「昨日の会議で部長が変なこと言っていたけどよ、うまくしゃべられなくて、いずいんだわ。」
十勝さん「ああ、わかるわ。『残業しないで有休取れ』って話だろ。根本的に違うんじゃね?忙しいから残業すんのになぁ。」
石狩さん「そうそう、人、増やせばいいべやな。」


それでは恒例のRepeat after me!
『あの顔であやつけても無駄だわ。』
「あの顔であやつけても無駄だわ。」
『めっぱになって、なまらいずいわ。』
「めっぱになって、なまらいずいわ。」
ありがとうございました。


ではまた次回をお楽しみに。


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