作詞家になりたくて

歌になりたがっている詞があります。 
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只見つづりの「北海道弁講座」*2『なんもさ』

只見つづりの「北海道弁講座」*2


第2回目となります、北海道弁講座。今回は「なんもさ」というワードです。
前回「なまら」でしたので、「な」行を先に攻めていこうと思います。
さて、「なんもさ」もしくは「なんも」または「なんも、なんも」と言います。
意味は相手の感謝の言葉に対する返答、すなわち「どういたしまして」ですね。
漢字にすると「何も」でしょうね。なにも、ということです。
たとえば、会社の同僚の桜さんが旅行のおみやげをくれたとします。
桜「この前温泉に行ってきたんだわ、たいしたもんじゃないけど良かったら食べて~」
それに対して梅さんはこう答えます。
梅「どうもね、いつもありがとね。遠慮なくいただくわ。」
桜「なんもさ」
と、なります。
「どういたしまして」と言うよりは「何も気にすることはありませんよ」という意味合いが強いでしょうか。その他にも「何も遠慮することはないですよ」「何も心配しないでください」「何も気がねしなくていいですよ」
心配しないで、気にしないでという言葉を含めて「なんもさ」と4文字に込めてしまいます。
隣の家にお醤油をかりに行くとします。
梅さん「ごめんね~お醤油切らしてしまって少し分けてくれないかしら」
桜さん「いいわよ、これぐらいで足りるかしらね」
梅「助かるわ~いつもすみませんね」
桜「なんも、なんも、お互いさまっしょ。」
もちろん「何もない」という意味で「なんもない」とも使いますが、それは普通なので省略。
北島康介が「なんも言えねぇ」と言いましたがその「なんも」(なにも)ですね。


まとめ
「なんもさ」には、「どういたしまして」と言うような、どこか上から目線のやってあげて当然みたいな冷たさではなく、お互いを思いやる優しい気持ちが含まれていて、私の好きな言葉でもあります。
北海道では昔、開拓時代から助け合って暮らしてきました。時には自分だって大変なのに相手を思って何かを手助けすると、相手は心から「すまないな」と言うのですがそれに対して「なんもなんも」「なんもさ」気にすんな、お互い様だよ、と励ましあってきたのだと思います。


事のついでに語尾について、簡単に説明しておきましょう。
男性は「なんもだ」と、「さ」を「だ」に変えて言います。最近はあまり区別がなくなりましたが、女性は語尾に「さ」または「○○っしょ」をつけます。
男性は「だ」「だべ」「だべさ」「だべや」と語尾につけます。
例えば、女性の桜さん「あら~このご飯おいしいわ」
梅さん「おいしいっしょ。新米だからね~たくさん食べればいっしょ、したっけ太るのさ。(笑)」
男性の場合、松さん「いやいや、この飯、なまらうまいな。」
竹さん「そうだべ。うまいはずだべや、新米だべさ。」
こんな感じでしょうか。


女性の方、ご一緒に
「たくさん食べればいっしょ。」
男性の方、ご一緒に
「そうだべ、うまいはずだべや。」


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「なんもさ」


良かったら押せばいっしょ。


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