作詞家になりたくて

歌になりたがっている詞があります。 
言葉たちが一瞬でも輝やいてくれますように!

「クランクイン」

たまには読書の感想でも。


相場英雄 著「クランクイン」
双葉文庫。
相場英雄さん、読んだことがありません。
カバーの裏の略歴。
『1967年新潟県生まれ。2005年「デフォルト(債務不履行)」で第二回ダイヤモンド経済小説賞を受賞。テレビドラマ化された「みちのく麺食い記者」シリーズや警察小説「震える牛」で好評を博する。13年「血の轍」で第16回大藪春彦賞。……』


代表作に「震える牛」「血の轍」とあります。
聞いたことがありましたが、読んでいませんでした。
警察小説が、得意な作家さんですよね。
その人が書いた、コミカルな「映画作り」の裏側の話。
いかにもエンタメ小説的。
それはそれで、良かったので、楽しませてもらいました。
後半、北海道が舞台なのも、道民としてはうれしくて、どんどん読み進めていけます。
読みながら、映像が目に浮かんでくる描写は、流石、ベテラン作家と思わせますね。
それと、この登場人物は、この人がモデル?と、いろいろ想像しながら読めて、楽しめましたよ。
高倉健主演の「駅」や緒方拳の「魚影の群れ」の小ネタも織り込まれていて、面白かった。
ラストのどんでん返しに、「ああ、それでこんなにうまく事が運んでいたのか」と納得。
まあ、このラストがあればこその、現実感かも。
それと、話の中に、自分の描いた小説もさりげなく登場していて、作家さんのお茶目な一面も。遊び心があってうれしくなります。
昔の映画が好きな方ですよね。特に高倉健さん。
そこは、共感して、この作家さんの別作品も読みたくなりました。
「みちのく麺食い記者」なんて、テレビドラマあったんですね~知らなかった。


クランクイン (双葉文庫)
クランクイン (双葉文庫)
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