作詞家になりたくて

歌になりたがっている詞があります。 
言葉たちが一瞬でも輝やいてくれますように!

面白がること

歳をとってくると、何事にも億劫で怠惰な気持ちになります。でも、何か興味のあることは、やってみたいなと思います。
先日、何気にネットをあちこち見ていたら、こんな短歌が目に留まりました。


「九つの人九つの場を占めてベースボールの始まらんとす」


正岡子規の歌でした。


正岡子規さん、野球を知っていたのか?明治の初めの人なのに?
はい。明治時代、アメリカから伝わってきた野球を始めたのは正岡子規さんたちだということでした。
「ベースボール」を「野球」と訳したのは正岡子規・・ではなかったのですが、幼少の頃の名前が「升(のぼる)」と言うので、「の・ぼーる=野球」という俳号も使ったそうです。面白いですね。
キャッチャーをやっていたそうですよ。
こんな短歌も残しています。


「若人のすなる遊びはさはにあれどベースボールに如く者もあらじ」


若い人のやる遊びは「さはにあれど」(沢にあれど=沢山たくさんの『さわ』)たくさんあるけれど、ベースボールに敵う者はないだろう、と詠んでいます。
その当時は子規も現代に、これほど日常のスポーツになるとは思っていなかったでしょうね。明治の初めの人の、外国から入ってくる珍しいものを面白がり、驚き、それを知ることの新鮮な気持ちが現れていますね。
なんて言ったらいいかなあ、うぶな気持ち、でしょうか。
今の私達って、外国からのものに接してもそれほどの感慨は持たないのですが、当時は本当に「うぶな気持ち」で驚き、好奇心旺盛で、素直に面白がったのでしょうね。
しかも、昔ながらの三十一音に、新しい時代を現わしてしまったのですから、正岡子規、「最強」です。短歌の革命かもしれません。
ほんと、天才的歌人、半端ないわ。


人は面白がる気持ちがなくなると、つまらなくなるのではないでしょうか。

(誰かに似ている~)


今日の格言。
「新しいものは、面白がってみよう」


野球、好きですよ。
北海道なので「日ハム」応援しています。
中でも、近藤健介選手。昨日(7/28)も一人だけ三打点の活躍。打率すごいわ。中田も西川も、これからだわ。「おにぎりくん」の横尾選手も注目。頑張ってほしいな。


それではまた。

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