作詞家になりたくて

歌になりたがっている詞があります。 
言葉たちが一瞬でも輝やいてくれますように!

「宵闇~YOIYAMI~」

紫色の雲 次第に闇に溶け ビルの明かりが 煌めきだして あなたが呼び出した 高層ビルの店 硝子の窓に 広がる夜景 あなたが見つめる視線の 先は私を通り越していた もう取り戻せない時間を 返してと叫びたいのに ああ もう若くはない苛立ち どこにぶつければいいの 最後の夜になる その覚悟を決めて 来たはずなのに 心が揺れる あなたが切り出した 別れの言葉には 言い訳ばかり それでも揺れる 私が愛した…

「キジトラ猫の円舞曲」

A 君が座る窓辺を 見上げながら帰る 月が光る夜道を 一人寂しく B ある日泣いてる君を見て 熱い思いをさけぶ どうか愛があなたに 届けとばかりに A 月の光る秋の夜(よ) 君と二人踊る 屋根の上で朝まで しっぽをからませ B 白い毛並みが美しい 君と僕とでワルツ 昨夜(ゆうべ)僕が見ていた 夢の出来事 B 好きな気持ちを押し殺し 今日も窓辺を見上げ いつか二人踊ろう キジトラワルツ 2019年…

「Old Piano’s Story」

音楽室の中 黒板の前の片隅 静かに誰かが来るのを 待っているだけ 西日が射しこんだ 教室にドアの開く音 静かに誰かが触れると 僕は目が覚める 君の指先 滑る鍵盤 張り詰めた弦を響かせて 踊る旋律 歌う音楽 君が奏でる調べ 高鳴る胸の音 優しく甘い音階 流れる和音を響かせ 僕は愛を歌う 共鳴する音は 空を震わせて広がる 静かに放たれ飛び出し 希望の歌になる 優しく美しく 激しく時には淋しく 紡いで…

「Forget You」

悲しいけれど 君を忘れる 悲しいけれど 記憶が消える 君を愛した その日々さえも 全て忘れる 僕の頭を 消してゆくモノ 治らないモノ 大切なこと 僕は忘れる 君の思い出 僕は忘れる 君を泣かせた あの春の日も 何も残らず 僕の記憶を 消してゆくのは どんな宿業 君の名前を 僕は忘れる 面影でさえ 思い出せない 君と交わした あの約束も 全部忘れる 僕の頭に 取りついたモノ 消せないヤマイ 仕草も…

「つゆ草の道」

青い花が咲く道の その先に見える家は 私のふるさとの家 今でも母が暮らす 年老いてゆく母の 背中が少し丸くて 時の流れを感じて 思わず胸が詰まる この家を出たころは 向こう見ずで 生意気で 母の苦労なんて何も 思わない 馬鹿な娘でした そんな私が今は 同じように娘の手 つないで つゆ草の道 歩いて母の元へ どんな事情があったかと 聞かずにただ「おかえり」と 笑顔で迎えてくれる いつもの母の声で …